「物語 フランス革命」を読んだよ!

すっかり秋めいてきましたが、読書の秋!

…ということで、安達正勝著、物語 フランス革命中公新書)を読んでいます。

 

通読したけど、さらっと読めて抑えるとこは抑えられ、ところどころの豆知識が面白かったです!

 

フランス革命の核心>

とりあえず、序盤の革新部分

 

『「国は国家のもの」から「国は国民のもの」という原則に切り替わり、生まれによる身分的差別が原理的に打破された。
革命前は「生まれ=どんな家に生まれたか」「貴族か一般庶民か」といったことで人間の一生がきまるような社会だったが、革命後は個人の才能・実力・努力によって「生まれ」や「身分」には関係なく、だれでも活躍できるような社会に切り替わる。
経済的には、領主への年貢に象徴される封建主義社会から、現在のような資本主義に以降する準備がなされる。』(序章P4)

 

メチャクチャコンパクトにまとめていただき感謝します!

個人の努力が報われる、職業選択を自由にできる、宗教を自由に選べる…

今日、息を吸うように享受している権利を獲得するまでの革命だったということですよね!「国民主権」の概念も見逃せないよね。「自分たち国民一人一人が国の主人」という意識が生まれた…

…選挙、いかなあかんなー。

 

<人口動態>

この点ちょっと興味深かったけど、フランス革命勃発時にフランスは2600万人の人口を有した大国だった点。イギリスやスペインの倍ぐらいの人口でハプスブルグ帝国に匹敵する人口。これを聞くと、ヨーロッパ全体を敵に回して戦えた基礎がここにあると納得。あと、人口構成で若者がやたら多い。3/4が40歳以下。こうした若い平民が新しいムーブメントの原動力になったと想像しますね。

逆に人口で劣るイギリス帝国が世界の支配者になっていく点も見逃せない。この辺は別途、要チェックやな。

 

フランス革命の引き金>

国家財政の破綻し、財政立て直しが急務だった中、多くの土地が教会、修道院、貴族に握られており、そこに課税を目指したルイ16世と第一身分(僧侶)と第二身分(貴族)の対立がことの発端。

 

よくわかりますね…

現代社会とあんまりかわらない構図ですよね、「税金かけまーす」って言われると猛反発する人たち、ってことですかね。せっかくいいアイディアだったのに、「国のためなら賛成してくれるっしょ!」というルイ16世の甘さ…

坊やだからですな…

 

貴族と僧侶は税金に反対するために活動していたが、それとは思惑別に、第三身分(平民)は革命を希求するようになる。1787年6月17日に国民議会を称して独立し、同20日に「憲法制定まで解散しない!」と誓った「庭球場の誓い」を打ち立てる。

ここも世界史上の名シーンですね。総集編で必ずカットできないシーン!

 

<感想>

このあたりのややこしー話がすっと収まっててメチャ理解しやすかった。授業でならったんだけどなー。特に庭球場の誓いって、響きがかっこいいですよね!

引き続き、読んでいきたい一冊ですね!